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インド人は本当に食事のとき右手しか使わないのか問題

インド人の多くは食事を手で食べます。

日本人の多くがその理由を「左手は不浄の手だから」と考えているかもしれません。

それは当たりであり、外れです。

まず、なぜインド人は手で食事を食べるのか、についてですが、これはもともとスピリチュアルな理由からだったようです。インド人は神様に祈りを捧げるとき、手で直接神様の像に触れて祈ります。これは手を触れることで、神様からの恩恵を手を通して得られるという考え方です。食事もそれと同じで、手で直接食べ物を口に運ぶことによって、食物の魂を体と心に取り入れることができると考えていたからだそうです。

そういう由来は由来として、単純に習慣だから、手で食べたほうが美味しいから、という理由ももちろんあると思います。

(実際、インド料理は手で食べるとほんと美味しいです。)

また「右手しか使わないのか」問題ですが、これは確かに多くのインド人が右手だけを使って食事しています。上記のような理由で、右手が神様に触れる手であること、また反対側の手はトイレの後におしりを洗うために使うため、汚いからです。

では左ききの人はどうしているのでしょうか。

正解は、「左手のみを使って食べる」です。

要するに、右・左に対して良い・悪いの概念があるわけではなく、

利き手で神様を触る・食事を取る→利き手は神聖なことのために使う手なので、反対の手をトイレなどでは使う。

という訳です。

なので左利きのあなたがインドに行って、周りを気にして右手で食べなくても良いのです。

その代わり、寺院でお祈りしたりする際に神様の像を触る機会があれば、そのときも左手を使うようにするのがベターですね。

 

ちなみに、食事の際の他のマナーとしては、取り分ける際には、自分が食べるのに使う手と逆の手を使わなければいけません。

これは、自分が食事をしている手で取り分けをしてしまうと、その食べ物がまだ食べられていなくても、食べ残しのように感じられてしまうからです。

私たち日本人が、取り分けのときに自分の箸を使わないようにするのと同じですね。

でも、取り分けてくれる手がトイレで使う手だと思うとそれはそれでちょっと気になりますが・・・笑

 

また、インド人は食事をシェアするという習慣があまりないので、自分の食事と人の食事を取り替えて味見したり、

一口あげたり、というのは抵抗がある人が多いようですので気をつけましょう。

 

まぁそうは言っても、食事は楽しんで食べるのが一番です。相手の文化に敬意は払いつつ、インドの食文化を堪能してください。

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