インド人というと、IT分野などで活躍する優れた頭脳をもつ人が多いイメージがある一方で、非常に時間にルーズで怠け者が多い、というイメージもありますよね。
実際のところ、インド人の働き方、仕事に対する意識ってどういうものなのでしょうか。
インドのとあるIT企業でエンジニアとして働く20代の友人に聞いてみました。
残業は当たり前?
・勤務時間は?
9時~17時半が定時だけど、だいたい毎日帰るのは夜21時くらい。ほとんどの従業員が12時間ぐらい働いてる。
残業しないといけないっていう訳じゃないけど、みんなランチをゆっくり食べたり、チャイを飲みながら休憩をしたりしているうちに、仕事時間が間延びしてしまうんだよね。若いエンジニアには独身の人が多いからなんとなく残業してしまうんだと思う。結婚したり、役職者になったりすると少しだけ早く帰るようになる人もいるね。
意外にも、帰宅時間がかなり遅い傾向にあるようです。でも日本のように仕事が多すぎて終わらないというよりは、時間の使い方に問題があるようです。
・インド人にとって仕事ってどういうもの?
仕事は、人生の成功においてかかせないものだから、野心を持って昇進を目指している人も多いよ。だけど、働き方は日本にくらべてかなりゆるいと思う。締め切りは大切だけど、上司と交渉して延ばしてもらうことも多いね。時間を守ることも大切だけど、みんなそんなに厳しく考えていないと思う。
なるほど、仕事で成功したいという気持ちは強いようですが、イコール規律厳守という訳ではないようです。やはり時間にルーズになりがちな傾向はあるようです。
でも、時間にルーズと一口で言っても色々な程度があると思いますが、実際にどんな感じなのでしょうか。
インド人部下の扱いにくさとは
以前出会った、外資系企業のインド支店で働くインド人マネージャーが、インド人の部下の時間に対するルーズさについてこう嘆いていました。
・定時になっても会社に来ず、連絡もない。こちらから電話をかけても、ほとんどの場合取らない。
・もし電話に出て、「あと2分で会社に着きます」と言ったとしても、1時間以内に着くことはめったにない。彼らにとって「すぐそこ」は5キロ以上離れた場所を意味している。
・10時か11時に会社にやっと現れたと思ったら、13時から2時間の昼休憩を取る。そして5時半か6時にさっさと帰っていく。
・彼らを細かく管理しようとすればするほど、彼らの問題行動はより大変なことになる。
・とにかく彼らは様々な手段を使って仕事をさぼろうとするが、給料だけは、満額か、それ以上もらいたいと思っている。
なかなかの言われようですが、確かにもし日本でこんな社員がいたらすぐにクビになってますよね。
彼らをマネジメントするのは相当難しいというか、マネジメントしようとするほうが無謀だと思えてきます。
まとめ
上記のような例はほんの一例で、全てのインド人がこのような働き方をしているわけではありません。しかしインド人の多くは時間の管理が総じて苦手で、また人に迷惑をかけてはいけないという意識や、協調性などが日本人に比べて希薄のようです。
また、そういった考え方が根底にあるからか、インド人は仕事で気に入らないことがあればすぐに辞めてしまうようです。代わりの仕事も比較的見つかりやすいというのも原因の一つです。
彼らの自由奔放な働き方は、決して褒められたものではありませんが、彼らとは正反対にガチガチな規則と同調圧力にしばられた私たち日本人は、彼らのユルさを少し見習うくらいでもちょうどいいのかもしれませんね。