Netflix、みなさん登録していますか?
私のインド人の友達は、Netflixを「人類最大の発明だ」と言っています。
ちょっとそれは言い過ぎですが、とにかく映画好きには、毎月1000円ちょっとで映画見放題なんてたまらないですよね。
Netflixにはインド映画のラインナップも沢山あります。まだまだ多いとは言えませんが、少しづつ増えてきています。
そんなNetflixで視聴できるインド映画の中で、私が特におすすめの作品を紹介します。
①PADMAN パッドマン
生理用ナプキンをインド全土に広めた、実在する男性のストーリーです。
インドでは2000年初めごろまで、私たちがよく知っている、いわゆるナプキンは高価で、庶民が毎月使えるようなものではありませんでした。またインドでは生理中の女性は汚らわしいとされ、生理中は家族と隔離され、流れる血は汚い布きれを当てて対処する、そんな女性が数多くいました。この映画の主人公は、愛する妻がそんな扱いを受けるのを見て、なんとか快適で清潔なナプキンを安く手に入れる方法はないかと考え、自分でナプキンを作ることを思いつきます―。
生理に対する人々の偏見の目の中で、自分の信じる道を曲げず、インド中の女性を救う偉業を成し遂げられるのか・・。主人公の社会を変えようとする強い生き方に感動させられる作品です。女性男性問わず観て欲しい作品です。
②地上の星たち
「きっとうまくいく」を観て感動した方におススメです。同作品と同じく、アミールカーンが出演しています。
主人公の男の子は、勉強が苦手で、学校で何をやってもうまくいかず、自分に対する自信を無くしかけていました。そんなとき、一風変わった新任の先生(アミールカーン)がやってきて、主人公の抱える本当の問題と向き合い、彼の隠れた才能を開花させていきます・・・。
インドでも大ヒットとなったこの作品は、インドの教育界にも大きな影響を与えたそうです。発達障害や学習障害など、子供の教育について最近は色々な情報があります。大切なのは、その子のできることもできないことも個性と認めて、そしてその子に合った教育を与えること。それがそれぞれの子供の自信を育ててくれます。
子育てに悩む方や、自分に自信の無い人に観て欲しい作品です。
③ダンガル ~きっと強くなる~
スポ根ものです。「巨人の星」のインド版といえるかもしれません。実話をもとにしています。レスリングの選手として活躍した主人公の父親は、自分の果たせなかった夢を息子に託すため男の子の子供を期待しますが、生まれてくるのは女の子ばかり。諦められない父親は、娘たちの長い髪を切り、レスリングの選手として育てることを決意するーというストーリーです。
熱いです。スポ根ものは別に好きではないのですが、無理やり父親にやらされたレスリングに、娘たちがだんだん誇りを持って挑戦し始める様子がジーンとなります。
親子の夢、父と娘、姉妹間の絆にも感動できる作品になっています。
④生と死と、その間にあるもの
上記の作品と、雰囲気がガラッと変わります。歌も踊りもない、シリアスな映画です。
舞台は、インド旅行の行先でもおなじみの、ガンジス河の流れる聖地、バラナシ。
そこで暮らす名もない人々の苦しみや希望について描かれた作品です。
インド映画の華美な雰囲気が少し苦手という人にもおすすめ。ミニシアター系の作品です。
バラナシの風景を観ながら、昔の旅の思い出に浸りたい人にもおすすめです。
⑤ガウダ爺さんのお葬式
これもタイトルからしてミニシアター系ですね。
南インドのとある村で、101歳まで生きたガウダというお爺さんが亡くなり、そのお葬式までの数日間を
ガウダ爺さんの息子(スーパー自由人)と、そのまた息子(ガウダ爺さんの土地を狙っている)と、
そのまた息子(一目ぼれした女の子に夢中)の3世代にわたって描いた作品です。
ストーリーはあるようなないようなゆる~い雰囲気で、登場人物もすべて素人でドキュメンタリータッチの作品です。
個人的には、インドの名もない村の生活の様子や葬式の慣習が良くわかってとても興味深い作品でした。
ボリウッド映画だと、だいたい都会が舞台だったり、インドらしさを消している作品も最近多いので、
インド旅好きにとっては、実際に南インドのローカルの町を旅している気分に浸れて良かったです。
個人的には、インド映画でもどんどんこういう作風の作品が増えていくと嬉しいなと思います。
いかがでしたでしょうか。昔はコテコテだったインド映画も、最近は万人が楽しめる作品も
増えてきていると感じます。気軽に観られるNetflixで、ぜひみなさんもお気に入りの映画を見つけてみてください。