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違いがわかる?色とりどりのサリーの種類10選

インドを旅していて、最も目に留まるものの一つが、女性が着用している色とりどりのサリーですよね。同じものが一つとしてないように見えるほどデザインが豊富ですが実はデザインの違いだけではなく、産地や製法によって、80種類以上に分けられています。

 

ここでは、中でも代表的な10種類のサリーについて紹介したいと思います。

 

1.バラナシサリー

聖地、バラナシで生産されているサリーです。バラナシサリーは金と銀の糸が織り込まれたデザインが特徴で、上質なシルクで丁寧に織られており、最も高級なサリーの一つです。精巧な刺繍が施されているため、完成までに6か月かかるものもあるそうです。結婚式など大切な行事のときに着用されます。

 

2.タントサリー

ベンガル地方で作られたサリーで、その地方では多くの女性が日常着として着用しています。コットンで作られており、風通しが良く、インドの季節に適した、着心地の良いサリーです。

 

3.サンバルプリサリー

手織りで作成されるサリーです。オデッサ州近くのサンバルプルという場所で生産されています。色落ちを防ぐため、糸は織る前に染色されます。過去のインド首相であった、インディラガンディーがこのサリーを着用していたため、有名になりました。

 

4.ケララサリー

ケララ州の伝統的なサリーです。主に祭りや、結婚式などの際に着用されます。白地またはクリーム地に金色のボーダーが特徴です。もともとは本物の金糸が織られていましたが、今は色々なカラーバリエーションや化成の素材を用いて作られるようになっています。2枚の布を組み合わせて着用するのも特徴です。

 

5.カンジヴァラムサリー

カンジ―ヴァラムサリーはマルベリーシルクの糸で作られています。タミルナードゥ州のカンチ―プラムの職人たちによって作られたサリーです。色や素材の種類が豊富で、光沢がありエレガントで洗練された印象です。

 

6. ボンカイサリー

かすり地に、繊細な刺繍を施したオディッサ州のサリーの種類です。9ヤードの1枚布に装飾が施されています。お祭りなど特別な機会に着用するのにぴったりのサリーです。

7.バンダニサリー

バンダニとは、「結ぶ」という意味のサンスクリット語に由来しています。絞り染めを行うこのサリーの工程から名付けられたそうです。グジャラート、ラージャスターン地方で主に作られています。グジャラート地方カッチのカトリというカーストの職人によって作られたものが有名です。バンダナ、という言葉も同じ語源を持っています。

 

8. ポチャンパリ―サリー

テランガーナ州のブーダンという町特産の、ポチャンパリ―シルクで作られたサリーです。幾何学模様の繊細なモチーフと光沢のあるかすり地が特徴です。非常に高級感のある素材です。エアインディアのキャビンアテンダントが着ているサリーが、このポチャンパリ―サリーです。

9.レヘリヤサリー

バンダニサリーの仲間の種類です。バンダニ―サリーとは、染めの工程が異なっています。ラージャスターン地方で着られるサリーです。

10.チャンデリサリー

マッディヤ・プラデーシュ州で作られるサリーです。純正シルクと、チャンデリコットン、シルクコットンを使って作られます。金・銀糸が織り込まれています。軽い質感で、高級感があり、ゴージャスな印象です。インドで最も上質なサリーのうちの一つです。

 

いかがでしたでしょうか。インドの中でも訪れる場所や機会によって、女性が着ているサリーも異なります。

見ているだけでももちろん綺麗なサリーですが、その種類の違いにも注目できるようになると、また旅の楽しみが広がるのではないでしょうか。

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